十份瀑布


台湾 | 十份瀑布の奔流


十份瀑布(じゅうふんばくふ | Shifen falls)は、台湾・新北市平渓区に位置する滝で、幅約40メートル、高さ約20メートルを誇る。

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周囲の岩盤は、地殻変動と浸食により長い時間をかけて形成されたもので、水流はV字型の峡谷を削りながら現在の景観を形づくった。滝は扇状に広がる滑滝(なめたき)で、落差よりもその横幅と水量による迫力が特徴。落下する水は霧を生み、風向きによっては周囲を包むように漂う。

年間を通じて人々が訪れるが、とくに雨量の多い時期には水勢を増し、轟音とともに岩に当たる水しぶきが遠くまで届く。乾季には水流が穏やかになり、地形の輪郭がより明瞭に現れる。

周辺には歩道や観瀑台が整備されており、滝を間近に眺めることができる。
滝の上流には十分駅があり、レトロな鉄道や天燈上げでも知られる平渓線エリアの一部として、多くの観光資源と結びついている。

水の流れとともに、台湾の自然と地形の成り立ちを静かに物語る場所である。

 

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