Bull-headed Shrike



モズ | Bull-headed Shrike

モズ(百舌)は全長20cmほど、日本全国の里山や農耕地、河川敷などに広く分布するスズメ目モズ科の野鳥である。樹上や枝先など、見通しの良い場所に止まり、周囲を鋭く見渡す姿が印象的。雌雄で外観に違いがあり、雄は明瞭な黒い過眼線と比較的無地に近い腹部をもつのに対し、雌は過眼線が淡く、腹部に細かな横斑が現れて柔らかな印象を与える。

一見すると小鳥の範疇に収まる体躯ながら、その生態はきわめて猛禽的である。鋭い鉤状の嘴をもち、昆虫類のみならず、小型の爬虫類や両生類、時には小鳥さえも捕食する。かつて博物学者カール・フォン・リンネは、この獰猛な狩猟性に注目しモズを猛禽類として分類した。

捕らえた獲物を枝や棘に突き刺して貯蔵し、餌が少なくなる冬や繁殖期における求愛の原動力として活用する「はやにえ」がモズ特有の習性として知られる。秋から冬にかけては高鳴きで縄張りを主張し、その甲高く乾いた声が季節の移ろいを告げる合図となる。

愛らしい外見の奥に鋭利な狩猟性、相反する要素を一身に宿したモズは紛うことなく小さな猛禽である。

Resident in East Asia (including Japan)
スズメ目 Passeriformes / モズ科 Laniidae / モズ属 Lanius

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Maebashi | Endemic Enclave | Japan

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